当研究課題において,強力な生理活性物質類を含むユーフォルビア科植物から生理活性ジテルペノイドに焦点を絞り,化合物の骨格構築に関与するジテルペン環化酵素遺伝子の取得と機能解析を目的とした。ハナキリン(Euphorbia milli),アオサンゴ(E. turicalli)を研究材料として入手し,地上部について次世代シーケンサによる網羅的mRNA発現解析を行った。両植物からそれぞれ4万を超える遺伝子情報を入手し,各種解析からジテルペン環化酵素様遺伝子をハナキリンから4種,アオサンゴから3種取得した。アオサンゴからカウレン生合成酵素を同定し,ハナキリンから機能未知ジテルペン環化酵素を見出した。
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