皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)は、最も悪性度の高いがんと考えられている。申請者は、このメラノーマに対しより選択的に抗がん活性を示す天然化合物の発見を目的に研究を行った。 本研究期間中に約 10,000 の微生物培養液を評価し、計 3 種の新規抗がん活性物質を発見した。海洋放線菌 Nocardiopsis alba KM6-1 株培養液からは isomethoxyneihumicin を、また海洋放線菌 Streptomyces sp. MA2-12 株培養液からは chlokamycin を、さらに海洋由来真菌の培養液中からは強力な新規抗がん活性物質 A を発見した。
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