食品製造・加工過程において生成する2つの廃棄物を有効活用して、腸のビフィズス菌を増やす食品素材の生産を試みた。 (1)食肉加工過程で生成するブタ胃ムチンのO-結合型糖鎖をビフィズス菌由来の酵素、あるいは菌体を用いて分解することにより、ビフィズス菌特異的な増殖活性のある2糖ガラクト-N-ビオースの生産を検討した。 (2)梅干し製造過程で生成する梅酢由来の梅ポリフェノールによるビフィズス菌増殖効果を見出し、増殖の鍵酵素であるビフィズス菌由来の2種類のGH43エキソ-α-アラビノフラノシダーゼをクローニングした。梅ポリフェノールの腸内細菌フローラ改善効果について、マウスを用いて評価した。
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