魚油のような乳化機能性物質噴霧乾燥粉末内の機能性物質の酸化安定性を向上させるための手法として、噴霧乾燥中に澱粉をアトマイザー近くより供給し噴霧乾燥粉末に澱粉を被覆させる手法、およびカゼインナトリウムをトランスグルタミナーゼを用いて重合化させた場合について検討した。澱粉を被覆させた乳化魚油噴霧乾燥粉末の場合、スクロースを賦形剤とした場合は、従来粉末の回収率が低かった粉末も通常の噴霧条件で粉末作製が可能であった。また、表面油率が非常に小さい粉末が作製できた。トランスグルタミナーゼ処理したカゼインナトリウムを用いた場合は、はっきりとしたカゼインの重合化効果を確認できなかった。
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