アクリルアミド(AA)を分解できるアミダーゼ高生産麹菌(セルフクローニング)にアクリル酸(AS)分解候補遺伝子高生産株であるASC5-4の麹菌は、水およびコーヒーでのASの低減化効率が高くなることが分かった。AAの低減化には特に効率が上がる現象は認められなかった。これにより育種した麹菌はAS分解に関連する遺伝子の1つであることが分かった。しかしながらアミダーゼと連動せずに別々で働き、細胞内での各酵素の局在性に問題があると考えられる。アミダーゼ高生産麹菌の繰り返し再利用の条件を確立し、セルロースの担体の廃棄処理を抑える技術開発の目途が付いた。
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