研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では、樹木木部における炭素の移動と固定の過程を明らかにすることを目的とした。炭素の安定同位体で標識した二酸化炭素を用いてラベリングを行い、安定同位体比測定および二次イオン質量分析法による同位体イメージングを組み合わせて標識炭素の追跡を行った。樹体内における炭素の挙動と木部細胞壁への堆積過程を解析した結果から、木部への炭素堆積の過程や放射方向への移動の様子が可視化により示されたほか、木部細胞壁への炭素の取り込み量、すなわち細胞壁堆積活動に1日の中で変動があることが示唆された。
樹木細胞学