カワハギ,ウマヅラハギ共に自発摂餌を学習し,両種とも明期摂餌型であった。摂餌活動は明暗周期に完全に同調しており,光はハギ類の摂餌活動を制御する主たる外部環境要因であった。海上の風波の影響を受けない生け簀用のハギ類用光ファイバーセンサーを開発した。屋内実験でウマヅラハギに対して試験使用した結果,良好なアクセスが得られた。生け簀に光ファイバーセンサーをスイッチとする自発摂餌システムを設置し,ウマヅラハギを周年飼育した。給餌量は水温の影響を受けたが,周年に渡る継続的な摂餌活動が確認でき,光ファイバーセンサーを用いた自発摂餌式給餌法は,ハギ類養殖において有効な給餌技術となる可能性が示唆された。
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