本課題では、アコヤガイ赤変病の発症機構を解明するため、プロテオーム解析により病原体由来および病気により変動するアコヤガイ由来のタンパク質を探索した。その結果、赤変病個体で発現が有意に増加しているタンパク質として、細胞骨格関連タンパク質、酸素運搬・貯蔵関連タンパク質、細菌由来タンパク質が同定された。今回の結果から、赤変病個体における細胞組織および呼吸機能の異常が推察され、衰弱による免疫力の低下が体内細菌数の増加をもたらしている可能性が推察された。さらに解析を進め、発症機構の解明を目指す予定である。
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