雄よりも雌の方が大きくなるクルマエビの特徴に着目し,性連鎖マーカーの開発を行った.育種を行うためには一対交配が必須であるため,一般に普及可能な簡易人工交配法を確立した.閉鎖循環型飼育によりクルマエビの飼育および簡易人工交配を用いて種苗生産を行った.作成したクルマエビ家系の両親と子供のゲノムDNAを用いてGBS解析を行い,新規で性に連鎖した3つのSNPマーカーを開発した.子供の形態と遺伝子型の検討により,80%以上で一致していた.本研究で開発した性連鎖マーカーは今後のクルマエビ育種に有用であると思われる.
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