本研究では、効果的な放射能汚染対策を実施するために放射能汚染関連の研究成果を整理・統合し、営農環境・作物ごとのリスク管理体制の構築、それに基づく放射能検査態勢の体系化と認証システムを設計することを実施した。 第1は、放射性物質循環系の把握とそれに基づくリスク評価である。第2は、農地、営農環境、作付作物を基にしたリスク管理手法の開発と普及システムの構築である。第3は、放射性物質リスク管理手法の運用に伴い、現行の出口対策(米全袋検査及びモニタリング法)に生産対策を付加した場合の費用対効果分析を行い、検査態勢高度化の費用負担問題及び福島県以外の汚染地域への適用可能性についても検討を行った。
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