研究課題/領域番号 |
15K07602
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営・経済農学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
栗原 伸一 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (80292671)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 食品安全性 / 仮想バイアス / オークション / 支払い意志額 |
研究成果の概要 |
本研究では,食品安全性の経済評価における仮想バイアスの存在を検証し,その大きさを明らかにした。具体的には,非遺伝子組換飼料牛乳と抗生物質無添加無添加飼料牛乳に対する消費者の支払い意志額をRandom nth priceオークションによって評価した。また,仮想バイアスを抑える対策を導入したグループと,導入しなかったグループとの間で比較対象実験を実施し,仮想バイアスの大きさを測定した。その結果,非遺伝子組換え飼料牛乳については6%,抗生物質無添加飼料については26%の仮想バイアスの存在が確認された。このことから仮想バイアスは,未知の危険性を排除した付加価値に対して発生しやすいことが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
農業経済学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は,Random nth price auctionの実行性を検証できた点にある。このオークションは,コンピュータがランダムに発生させた順番の価格を落札価格とした入札を繰り返すもので,近年,環境経済学分野で注目されている。本研究の結果より,従来のSecond price auctionに比べて,競争による歪みを取り除き,より適正な金額の入札を促すシステムであることが概ね実証された。次に,社会的意義としては,仮想バイアスを補正する係数が計測できた点がある。具体的には,未知の危険を取り除いた安全性については,一般的なアンケートでは26%の過大評価がなされることが明らかになった。
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