| 研究課題/領域番号 |
15K07603
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| 研究機関 | 東京大学 |
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研究代表者 |
木南 章 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (00186305)
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| 研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| キーワード | 農業経営 / 企業ソーシャルキャピタル / 経営管理 |
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| 研究実績の概要 |
１．既存研究のサーベイおよび分析フレームワークの構築に関しては以下の２点を実施した。１）既存研究のサーベイとして、一般企業におけるソーシャルキャピタルの理論について、特に組織的ソーシャルキャピタル論、ファミリービジネス論、ステークホルダー・マネジメント論の観点から検討し、国内外の既存研究のサーベイを行なうとともに、課題の整理を行った。２）分析フレームワークの構築として、ソーシャルキャピタルの理論のフレームワークを導入し、農業経営の持続可能性の分析フレームワークの構築を行った。
２．国内調査分析に関しては以下の２点を実施した。１）ソーシャルキャピタルの動向分析として、日本農業におけるソーシャルキャピタル全般の動向、およびソーシャルキャピタルを重視した経営戦略を把握するため、統計資料を用いた分析と国内研究機関の専門家に対するヒアリングを行った。２）国内農業ソーシャルキャピタル活動の調査分析 日本の農業経営におけるソーシャルキャピタルの実態と課題を明らかにするための調査分析を行った。調査対象地域、経営部門、企業形態に関して多様なものを選定した。
３．研究成果の発表として、日本農業経営学会、日本地域学会の関連学会等において、特に農業におけるアントレプレナーシップと人材育成、新規参入経営の経営資源獲得、都市農業の持続可能性の視点からの研究発表を行った。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
既存研究のサーベイおよび分析フレームワークの構築、国内調査分析、研究成果の発表、のいずれにおいても、概ね予定の通りの進捗があった。
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| 今後の研究の推進方策 |
１．農業経営のソーシャルキャピタル理論の構築：ソーシャルキャピタル理論と伝統的な農業経営学との関係について考察し、農業特有のソーシャルキャピタル理論を構築する。さらに、経営類型、企業形態、立地特性に応じて、農業経営内部のソーシャルキャピタルの類型区分について検討し、地域の社会経済的特性とソーシャルキャピタルとの関係について理論的検討を行う。
２．国内調査分析：平成27年度と同様に、日本における農業経営におけるソーシャルキャピタルの実態と課題を明らかにするための調査分析を行う。調査対象は、家族経営（非法人経営、法人経営）、組織的経営（非法人、法人）、ＪＡ・公社等による農業経営である。
３．調査結果・収集資料の取りまとめ：調査結果、収集資料の整理・分析を通じて、ソーシャルキャピタル活動に関して、内容・類型、経営成果に対する効果を、農業経営のプロフィールとともに関連付け、データベースを作成する。
４.研究成果の発表：平成27年度の研究成果を関係国際学会において発表し、学会誌に論文投稿する。
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