研究課題/領域番号 |
15K07624
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営・経済農学
|
研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
植木 美希 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 教授 (60202230)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | アニマルウェルフェア / EU共通農業政策 / EUの有機農畜産業 / 酪農乳業フードチェーン / 多国籍企業 / BBFAW / SDGs / 日本のアニマルウェルフェア |
研究成果の概要 |
EUは2012年からケージ養鶏を禁止している。2018年EUでの非ケージ養鶏の割合は約50%に増加した。卵殻への生産方法印字は義務である。一方日本では従来型のケージ養鶏卵が97%である。世界ではNPOの急進的な活動で食品関連企業からケージ卵取り扱い中止を勝ち取っている。2012年からはBBFAWが多国籍企業のAWへの取り組みに評価基準を導入した。ESG投資の新しい動向である。日本でも、ようやくEUのエイビアリーシステムの導入や放牧やAW認証が始まり、新たなAW畜産物フードチェーン開発の基盤が出来つつあり、今後の消費者への食農教育を通した普及活動やEUのような政府による政策的支援が必要である。
|
自由記述の分野 |
農業経済
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アニマルウェルフェアに関する研究は未だ日本では多く話されていない。そこで本研究はグローバル化する世界で進行するAWフードチェーンの開発状況と、それを支援する政策、NGOの活動等をタイムラグなしに把握し分析できている点で画期的である。その把握の方法は机上の情報収集に終わらず、現場でAWフードチェーンに関わる全てのステイクホルダーや現地スーパーマーケット等で消費者の生活に最も近いところで調査した点においても意義がある。 同時に日本国内においてもも同様の調査を実施してきた。その比較研究を様々なメデイアで発表し市民講座、子供向け講座でも普及啓発に務めててきた。
|