ダム貯水池のような水深の深い閉鎖性水域では,寡少な水中光環境を要因とする長期的な無酸素化とこれに起因する水環境劣化が大きな問題となる.そこで,このような有機汚濁水域の水環境修復対策として,水中LEDを光源とする藻類の光合成の活性化を利用した水質改善技術の可能性について室内実験より検討した.本研究の成果は,長期的な無酸素期間が水質改善効果に及ぼす影響,ならびに植物プランクトンに加えて付着性藻や糸状藻の大型藻類が良好なDO環境の維持に与える影響について,照射光の光質・光強度と関連付けて定量的に評価したことに集約される.
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