屋上緑化の効果についての科学的な解明は、建築物内外の温熱効果や工法などの一部の研究成果に限定されている。本研究はシバやセダム等の屋上緑化向け植物の光合成能力の調査と炭素固定能の定量化、土壌中の炭素量の測定、大気粉塵(AMP)の土壌中への蓄積量を計測した。 得られたデータを用いてCO2 Payback Timeを算出したところ、12.2年で二酸化炭素削減効果が屋上緑化システム製造時の二酸化炭素排出量を上回ることが明らかとなり、屋上緑化は、二酸化炭素の削減に効果があることが初めて数値化され、その環境改善効果が示された。
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