省エネ効果が高いとされる地中熱ヒートポンプの農業利用を促進するため、低コストで導入が可能とされる水平型の熱交換器について、採熱効率の高い形状を検討した。一般的なスリンキータイプに比べ、本研究課題で提案した直管タイプの熱交換器は、深さ1.5mに埋設した場合に、冷・暖房時共に省エネ効果が高いことが実証された。また、三次元の数値シミュレーションの結果から、1.5 m に埋設したスリンキータイプの熱交換器は1 m に埋設した直管タイプの熱交換器と同程度の省エネ効果が期待できることが示された。以上のことから、直管タイプの熱交換器は従来のものよりも農業利用に適していると結論された。
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