研究課題
本研究課題では、最近開発された次世代型ノックアウト(KO)と呼ばれるCRISPR/Cas9などのゲノム編集技術を用いてブタ(マイクロミニブタ)胎仔由来の繊維芽細胞(MPEF)ゲノム内の特定遺伝子(異種移植関連遺伝子alpha-1,3-galactosyltransferase [alpha-GalT]や動脈硬化責任遺伝子low density lipoprotein receptor [LDLR])を完全に破壊し、我々がこれまでに独自に開発したKO細胞のみを効率的に濃縮する系(targeted toxin-based selection)を用いて遺伝子改変MPEF株を作製し、最終的にその細胞をドナーとする体細胞核移植によるクローン個体作製、それによる動脈硬化モデルブタ作製を試みる。平成27年度ではMPEFから遺伝子改変細胞株取得を行った。
2: おおむね順調に進展している
alpha-GalT, LDLR遺伝子のKOを行い、得られた株の約30%はdouble ホモKO、約60%はalpha-GalTホモKO/LDLRヘテロKOという良好な成績を得た。
平成28度では、平成27度に得られたdouble ホモKO MPEF株をドナーとする体細胞核移植を行い、移植胚のレシピエントメスブタ(産業ブタ)への移植によるクローンブタ個体作製を行う。一方で、体細胞核移植された胚(胚盤胞)を用いて、当該胚を構成する細胞がdouble ホモKOの特性を有するかを分子生物学的、免疫組織化学的に検討する。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 5件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 12件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (7件)
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