黒毛和種子牛のγδT細胞のサイトカインならびにリンフォイドケモカインを調べたところ、黒毛和種のIL-17AならびにIFN-g、B細胞系のCXCL12、CXCL13の遺伝子量がホルスタイン種に比べて低値であった。 子牛のγδT細胞を抗原刺激してサイトカインの産生能を解析したところ、TNF-αはLPSならびにPG刺激よってIL-17AならびにIL-23はPG刺激によって明らかに上昇した。 子牛の呼吸器粘膜におけるγδT細胞の分布様式を知るため免疫組織学的解析を行ったところ、γδ細胞は呼吸器の他の組織に比べて扁桃に集簇しており、このうち虚弱な子牛では少数のγδT細胞が観察された。
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