オボアルブミン(OVA)産生遺伝子組換え乳酸菌をマウス経口投与後、OVAとアラムの腹腔内投与を行った。しかし、乳酸菌のOVA産生能の低いため、OVA特異的IgEの抑制は認められなかった。OVAとこの乳酸菌を混合して経口投与すると、OVA特異的IgEの抑制効果は10μgから強い抑制が認められた。この結果によって、混合投与するだけでも強い抑制が認められることが分かった。食物アレルギーのイヌにおいて約10%が卵白粗抗原IgE陽性さらにその中の75%はOVAに陽性を示した。本研究によって、アレルゲンと乳酸菌の混合投与によるイヌの食物アレルギーの治療法が確立できる可能が示唆された。
|