①膜ラフトの機能性を網羅的に調べるため、ショットガンベース相対定量プロテオミクスを行った結果、82分子が膜ラフトに特異的あるいは豊富に存在することが分かった。 ②膜ラフトの先体反応誘起機構における役割を検討した結果、膜ラフトは可溶性および膜貫通型AC活性を制御することでPKA経路を介し、先体反応誘起に関与することが分かった。さらに、グルコースは膜ラフト上のGLUTを介して取り込まれ、AMPKを活性化することで先体反応を促進することも分かった。 ③以上の知見を元に精子凍結保存法開発に着手し、ニワトリ精子に種々のステロールを充填すると、凍結融解後の受精能低下を阻止できることが分かった。
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