茎葉散布型の土壌病害防除用微生物農薬の開発を目指し、トマトから内生バチルスを83株分離した。次に、分離菌株の青枯病抑制効果をトマト幼苗試験で評価し、効果の高かった7菌株を選抜した。続いて、これら7菌株をトマト苗の茎葉に処理し、青枯病抑制効果を検定した。その結果、GEBT457株が安定した抑制効果を発揮したことから、同菌株を最終候補株として選抜した。GEBT457株の茎葉散布処理による青枯病防除効果を汚染圃場で試験した結果、発病を約40-50%抑制したことから、同菌株は圃場条件下でも防除効果を発揮することが確認された。また、同菌株の防除機構には病害抵抗性誘導が関与する可能性を明らかにした。
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