研究課題
基盤研究(C)
次世代の光線力学的治療(PDT)用ポルフィリン光増感剤には、光線過敏症を発症しない「速やかな薬物代謝」、及び高い組織透過性や他の生体物質へのダメージを最小限に抑えることのできる「吸収波長の長波長化」の二点が求められている。本研究では、シリルメチル基やジシラニル基などのケイ素官能基をポルフィリン環に導入すると酸化電位の大幅な低下や吸収波長の著しい長波長化が期待できることに着目し、これらのケイ素の特性を利用した新たなPDT用ポルフィリン光増感剤の開発基盤構築を試みた。
物理有機化学