低分子量GTPaseのRABL2とその結合タンパク質であるCEP19の変異は、男性不妊および病的肥満の原因となることが知られているが、その分子メカニズムは不明である。本研究ではRABL2とCEP19の繊毛形成における機能に着目して研究を行なった。その結果、RABL2はCEP19と複合体を形成し基底小体に局在しているが、グアニンヌクレオチド交換因子によっ てGTP結合型へと変換されるとCEP19から解離すること、そしてIFT74-IFT81二量体と一過的に相互作用することによって、IFT複合体の繊毛内移行を制御していることがわかった。
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