腸の樹状細胞に発現するレチノイン酸産生酵素RALDH2は腸の免疫系において重要な働きをしている。本研究では、RALDH2遺伝子の発現制御機構を明らかにするため、DNAマイクロアレイ法を用いて関連遺伝子の探索を行った結果、転写因子Ikarosファミリーに属するEos遺伝子を同定した。Eos遺伝子の発現は骨髄細胞から分化誘導させた樹状細胞および腸管リンパ節から採取した樹状細胞サブセットにおいてRALDH2遺伝子と極めて類似した発現パターンを示した。またEos遺伝子siRNAはRALDH2遺伝子の発現を抑制した。以上の結果は、Eos遺伝子がRALDH2遺伝子の発現制御に関与する可能性を示している。
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