高脂肪食摂餌2型糖尿病モデルマウスにおいて、甘草成分であるIsoliquiritigenin(ILG)混餌投与は内臓脂肪組織炎症及び線維化を抑制した。In vitroでの解析の結果、ILGはマクロファージにおいてMincleやTLR4により誘導される線維化関連遺伝子の発現を抑制した。 また、db/dbマウスにおいてILGの混餌投与は、インスリン抵抗性や糖負荷試験の結果を改善した。高脂肪食摂餌マウスとは異なり、db/dbマウスではILGによって内臓脂肪組織の慢性炎症状態は改善されず、膵臓の損傷を改善する効果を認めた。 更にDARTS法により、ILGの標的タンパク候補を複数得た。
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