研究課題
①低分子量機能分子による神経保護性タンパク質の制御機構の解明セロフェンド酸は申請者らが発見した細胞保護作用を有する環状ジテルペノイドであるが、セロフェンド酸の直接のターゲット分子を同定するため磁性ビーズを用いた探索研究を進めた。本年度の研究により培養大脳皮質ニューロンにおける候補タンパク質を複数抽出することに成功した。また、脳内炎症に関与することが知られているブラジキニンによるアストロサイトの細胞内カルシウム濃度上昇に対して、ニコチン受容体刺激により抑制作用を示すことを明らかにした。②食品由来化合物によるNrf2-ARE経路活性化物質の探索とその機能解析本年度の研究により、DDCはラット培養大脳皮質ニューロンおよび培養中脳ドパミンニューロンに対して保護作用を発現することを明らかにした。また、その保護作用メカニズムに関与する抗酸化酵素として、大脳皮質ニューロンにおいては、g-GCSが、中脳細胞においてはHO-1が重要な役割を果たすことを明らかにした。
3: やや遅れている
本年度の研究にて、セロフェンド酸結合タンパク質を同定し、そのタンパク質の体内分布について検討を行う予定であったが、結合タンパク質の同定が予定よりも困難であり、候補タンパク質を発見するのに時間がかかったため。
今年度の研究によりセロフェンド酸結合タンパク質の候補は複数見つかったため、それらの同定に向けて邁進する予定である。これらを進めることにより、当初の研究計画を遂行する予定である。
セロフェンド酸結合タンパク質の候補タンパク質の探索に時間がかかり、同定のための解析が遅れたため。
今後、候補タンパク質を解析し、結合タンパク質の同定を進める。
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Biol Pharm Bull.
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J. Pharmacol Sci.
巻: 129 ページ: 150-159
10.1016/j.jphs.2015.09.003.