これまでにNrf2-ARE経路活性化物質を食品から探索し、青じそに含まれるDDCを発見した。本研究ではDDCの中枢神経系での薬理作用を解析した。DDCはラット培養中脳ドパミンニューロンに対して保護作用を発現することを明らかにした。続いて、6-OHDA誘発PDモデルマウスの中脳ドパミンニューロン死に対する作用を検討した。マウス黒質へDDC を24時間前投与することにより、6-OHDA により誘発される黒質ドパミンニューロン数の減少および線条体ドパミン神経線維密度の低下が抑制された。以上の結果より、DDC は酸化ストレスによる中脳ドパミンニューロン変性に対して保護作用を示すことが明らかとなった。
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