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2018 年度 研究成果報告書

ドラッグ・リポジショニングに立脚した原発性骨髄線維症の腫瘍性クローン選択的排除法

研究課題

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研究課題/領域番号 15K07972
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 薬理系薬学
研究機関順天堂大学

研究代表者

後藤 明彦  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (00297293)

研究分担者 小松 則夫  順天堂大学, 医学部, 教授 (50186798)
宮澤 啓介  東京医科大学, 医学部, 主任教授 (50209897)
研究協力者 荒木 真里人  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードprimary myelofibrosis / ruxolitinib / macrolide / thrombopoietin / calreticulin
研究成果の概要

原発性骨髄線維症(PMF)の主要なドライバー変異であるcalreticulin(CALR)の変異遺伝子をthrombopoietin(TPO)依存性細胞株に導入し、安定的変異遺伝子導入株を得た。変異遺伝子導入株はTPO非依存性の増殖能を獲得しており、PMFの腫瘍性性格を反映していると考えられた。 クラリスロマイシン(CAM)は単独ではCALR変異導入細胞に対する抑制効果を示さないが、ルキソリチニブ(RUX)との併用によりRUXの細胞増殖抑制作用を増強した。安全性の確立したマクロライドのドラッグ・リポジショニングによるRUXとの併用はRUXの臨床効果を高めるのに有望な選択と考えられた。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

原発性骨髄線維症(PMF)は予後不良な難治性造血器腫瘍である。JAK2 阻害薬ルキソリチニブはPMFに対して脾腫縮小、全身症状改善などの高い臨床効果を示すが腫瘍クローン減少効果は低い。本研究では安全性が確立しているマクロライドのオートファジー阻害活性に注目し、ルキソリチニブとの併用により相乗的にPMFのモデル細胞が抑制されることを示した。この結果はマクロライドのドラッグ・リポジショニングにより、PMFに対して安全性と医療経済効果の両立した分子標的療法を確立する可能性を期待させるものと考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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