シグマ1受容体シャペロンとBcl-2は、細胞に対するストレスに対し、ミトコンドリアにおいて作用を惹起すると信じられて来たが、小胞体においてそれぞれカスパーゼならびに GSK-3βを介して細胞保護作用を示すことが明らかとなった。 一方、長期間の受容体刺激に対して、シグマ1受容体シャペロンは細胞内増加し、細胞保護作用を示すことも明らかに出来た。さらに、この状況で急激に刺激がなくなった場合、シグマ1受容体シャペロンが核膜周辺に細胞内移行し、離脱症状が発現し、これらの効果は拮抗薬の処置で完全に抑制された。 この様に、シグマ受容体シャペロンは細胞保護作用に重要であり、その機序を明らかにすることが出来た。
|