天然資源として入手容易かつ生物活性が期待できる化合物として,トリテルペノイドのファラジオール,ジテルペノイドのイソステビオールを選択し,それらのアミノ酸結合体,α-アミノ酸誘導体を合成した.ファラジオール―アミノ酸誘導体は,がん細胞に対し低濃度で細胞死を誘導し,また,その作用機構はアポトーシス誘導によるものであることを明らかにした.また,イソステビオールを用いて合成したアミノ酸結合体は,アポトーシス関連タンパク質であるカスパーゼを活性化していることも明らかにした.さらにイソステビオールからはα-アミノ酸誘導体も合成し,化学的にその構造を明らかにした.
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