研究課題/領域番号 |
15K08016
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
Kneller RobertW 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20302797)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 医薬品開発 / レギュラトリーサイエンス / 海外ネットワーク / バイオベンチャー / 知的財産権 / 薬事承認 / 治験 / 特許 |
研究実績の概要 |
研究代表者は、2017年度は2016年度に引き続き、大学発のバイオベンチャーの支援を行った。具体的に支援したバイオベンチャーは以下の2つケースである。1) 東京大学医科学研究所の清野宏氏と幸清和氏による経鼻粘膜を通して投与する肺炎球菌ワクチンの開発を行うバイオベンチャーの国際展開を支援した。2) 高知大学のがん治療に用いる放射線の効果を増幅させる薬物投与の開発を行うバイオベンチャーの臨床試験の支援を英国におけるネットワークを通じて支援した。この2企業のために、2018年1月に米国サンフランシスコで行われた国際会議に参加し、海外パートナーの候補を模索し、海外ネットワーク構築を支援した。3)日本発のバイオベンチャーの可能性としてセカンドオピニオンに関する医療サービスを提供する可能性を模索した。 2017年10月には、ワシントンDC郊外の国立衛生研究所を訪問し、臨床試験における優先課題に関する情報を得、日本発のバイオベンチャーが米国において臨床試験に行う際の論点に関しての意見を交換した。 研究成果の報告としては、T細胞白血病のマーカーを扱った東京大学発のバイオベンチャーの支援を行い、この研究成果は、"Mutational intratumor heterogeneity is a complex and early event in the development of adult T-cell leukemia/lymphoma"として学術雑誌に投稿し、現在査読を受けている。 また、先進国と開発途上国におけるHIVやC型肝炎に対する創薬のベンチャーの重要性を扱った論文"The Arcane Issue of Patent Exhaustion and Its Impact on Global Access to Medicines"を学術雑誌に投稿し、現在査読を受けている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
バイオベンチャーが真の意味で成功するか否かは数年のスパンでは判断することができず、科研費のプロジェクトしては成功していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
本プロジェクトの性質上、3年で研究成果の報告を全て終了するには至らなかったため、1年の延長を申請した。本プロジェクトの実質的な成功を判断するのはさらなる年数を要することになる。臨床試験は10年を超えるスパンも多い。2018年度も支援は引き続き行い、また論文としての研究成果の報告を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本プロジェクトの性質上、3年で研究成果の報告を全て終了するには至らなかったため、1年の延長を申請した。本プロジェクトの実質的な成功を判断するのはさらなる年数を要することになる。臨床試験は10年を超えるスパンも多い。2018年度も支援は引き続き行い、また論文としての研究成果の報告を行う。
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