研究代表者は2018年度は引き続きバイオベンチャーの支援を行った。特に高知大学発の新しいがん治療法の臨床試験の支援を行った。第1相臨床試験は2018年夏に無事に終了し、現在最も重要である第2相臨床試験の計画を行なっている。2018年度もこれまでに引き続き英国がん研究所と交渉を行なった。2019年2月にはロンドンで最終的な打ち合わせを行なった。日本のバイオベンチャーの海外ネットワーク構築を支援するためのトレーニングプログラムの開発を行うプロジェクトにも大きく関わり、2018年12月と2019年2月には有望と見なされる企業との打ち合わせを行ない、製薬企業との連携の可能性を探った。このプロジェクトでは、日本の経済産業省などの官公庁や国立研究開発法人日本医療研究開発機構のような公的機関との連携も進めている。2018年7月にはモンゴルを訪問し、同国における臨床試験実施の可能性を探り、保険制度との調整のための調査を実施した。研究成果としては、2本の論文があり、共に成果の臨床的応用を軸にした論文である。 A. Farmanbar 他との共著論文 Mutational Intratumor Heterogeneity is a Complex and Early Event in the Development of Adult T-cell Leukemia/Lymphoma. Neoplasia 9 (2018) A. Farmanbar 他との共著論文 RNA sequencing identifies clonal structure of T-cell repertoires in patients with adult T-cell leukemia/lymphoma. Nature Partners Journal Genomic Medicine (2019)4:10.
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