沖縄県西表島産海綿(Callyspongia sp.)より発見したビスアセチレンアルコールについて、不斉合成と各種誘導体を用いた構造活性相関の検討により,合成した両エナンチオマーの細胞増殖阻害活性が4倍異なるというユニークな生物活性を見いだした。この細胞増殖阻害活性発現には,分子両末端の”1-yn-3-ol”が必須であり、その細胞増殖阻害機構が,微小管とは異なる2量体タンパク質の安定化と推定し、磁気ビーズ固定化による標的タンパク質の同定を企画した。現在、炭素鎖長20の一方に”1-yn-3-ol”を有する誘導体を合成しており、今後、本プローブを用い、標的タンパク質の同定を行う予定である。
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