研究課題
基盤研究(C)
医薬品に潜在する軸不斉を表出させ、新たな医薬品候補化合物を分子設計・合成する研究を行っている。本研究課題では特にウレア構造に焦点をあて、これまで検討してきたアミド構造と比較した。ウレアに生じる軸不斉を利用して抗てんかん薬であるカルバマゼピン誘導体を分子設計・合成した。得られた軸不斉化合物(エナンチオマー)を単離し、パッチクランプ試験により薬理活性を検討した。合成したカルバマゼピン誘導体の活性はカルバマゼピンより高かったが、エナンチオマー間の活性には差が認められなかった。
創薬化学