本研究は、近年重要性が指摘されている食物アレルゲンによる経皮感作について、そのメカニズムの解析、及びマーカー分子の探索を目的とした。マウスを用いて食物アレルゲンによる経皮感作を行い、免疫系の反応について解析した。その結果、感作部位に近接する所属リンパ節において、IgEを産生するB細胞やそれを補助する濾胞性ヘルパーT細胞、また皮膚から遊走してきたと考えられるCD207(Langerin)陽性樹状細胞が増加していること等が示された。本研究により、経皮感作における免疫応答の概要やマーカー分子の候補を示すことができた。
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