研究成果の概要 |
本研究ではAIFの核内での役割を明らかにする目的で、核移行できないミトコンドリア局在型AIFのみを持つ変異細胞株を樹立AIFの未知の役割や細胞機能を明らかにするために、細胞増殖と細胞分化の過程を解析したところ、変異細胞では細胞増殖が顕著に減少するほかに、神経様突起形成がMAPKリン酸化が野生型と同様に起きるにもかかわらずほぼ完全に阻害された。関与遺伝子の解明のため、DNAマイクロアレイ解析した結果、EG-R, EGR-1, c-fos, HSP70などの発現が著しく低下、AIFはこれまで知られている機能のほかに、細胞増殖や神経分化など多くの遺伝子発現制御に関与していることが示唆された。
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