慢性腎臓病(CKD)における腎性貧血は、腎線維化に伴うエリスロポエチン (EPO)の不足やEPO不応性病態により引き起こされる。本研究ではコホート研究とメタボローム解析行い、腎性貧血と関連深い要因を明らかにし、積極的な介入を要する患者の同定を行なった。CKDコホート解析でHb10 g/dL未満の貧血は末期腎不全あるいは脳心血管病・全死亡の発症に繋がることを明らかにした。消耗状態にある患者において低栄養が貧血や予後に関連することを明らかにした。栄養指標と貧血との関連が示唆された。腎不全患者血清中の最終糖化産物中間体とサルコペニア関連を認め、EPO抵抗性一因となる可能性が示された。
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