研究成果の概要 |
小腸の有機カチオントランスポーターの基質特異性を評価するため、ヒト腸由来LS180細胞における12種類の化合物の取り込みを測定した。その結果、取り込みは化合物の脂溶性と正の相関を示し、極性表面積と負の相関を示すことが明らかとなった。 小腸に高発現している機能が未知なSLC22A15,17,23を腎由来LLC-PK1またはMDCK細胞に強制発現させて、キニジンの輸送活性を測定した。その結果、キニジンの輸送活性の上昇は認められず、SLC22A15,17,23は、小腸の有機カチオントランスポーターではないと考えられた。
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