研究課題/領域番号 |
15K08114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
桂 敏也 立命館大学, 薬学部, 教授 (10283615)
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研究協力者 |
上島 智
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 薬物動態 / 薬物トランスポーター / 副作用 / 薬物相互作用 / 遺伝子多型 |
研究成果の概要 |
身体の中の薬の動きと組織の細胞膜に局在する薬物の運び屋タンパク質(トランスポーター)の働きの関連、および薬の効果または副作用発現の関連について明らかにするため、トランスポーターを阻害する併用薬やトランスポーターの遺伝子変異が薬の動きや副作用発現に及ぼす影響について検討した。その結果、阻害薬の併用やトランスポーターの遺伝子変異によってその機能が低下した際に薬物の血中濃度や組織中濃度が変動し、薬物の副作用を引き起こす可能性があることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
薬物動態学、医療薬剤学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの薬物では、投与された薬物の血中濃度に依存して効果や副作用が現れる。薬物の血中濃度を規定する因子の一つとして薬物トランスポーターがある。本研究では、阻害薬の併用やトランスポーター遺伝子の変異によってその機能が低下した場合に薬物の血中濃度が上昇し、副作用を引き起こす可能性があることを見いだすとともに、患者間で薬物の効果が異なる要因となることを明らかにした。これらの成果は、安全で有効な薬物療法を遂行する上で有用な情報を与えるものである。
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