研究実績の概要 |
平成27年度はゼブラフィッシュ成魚の形態を3D画像で解析する方法を調査・開発し、結果を米国細胞生物学会と日本解剖学会で発表した(*)。 1.クライオスタットを用いたシリアルブロックフェイスイメージング:一般的なクライオスタット(凍結切片作成装置)に市販のデジタル一眼レフカメラを取り付け、試料ブロックの切削面をマクロ撮影した。この際、クライオスタットのモーターとカメラとを同期させる装置を自作し、自動的に連続撮影できるようにした。撮影した画像をボリュームデータ(xyzの3方向の画像データ)にまとめ、医療用の画像処理ソフトウエアを用いて任意断面像や3D像を作成した。 2.滑走式ミクロトームを用いたシリアルブロックフェイスイメージング:滑走式ミクロトーム(ナイフが試料上を滑走するタイプの切片作成装置)を用い、上と同様に試料の切削面を連続撮影した。樹脂包埋した試料の場合、試料が半透明なために切削面だけの良好な画像が得られなかった。そのため、滑走式ミクロトームに取り付けられる凍結装置を用い、凍結試料を使った。試料がぶれないので良好なボリュームデータを得られた。 * ASCB Annual Meeting, San Diego, December 12-16, 2015 / 第121回日本解剖学会総会・全国学術集会, 郡山市, 2016.3.27-30.
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