研究課題
1.TRPM7の機械刺激感受性部位候補の変異体作成および発現確認および実験動物準備を行った。今まで上皮細胞に内在的に発現するTRPM7を用いてもHEK293T細胞に遺伝子発現をさせたTRPM7を用いても、パッチクランプ法インサイドモードもしくはアウトサイドアウトモードで局所的な膜のみによる記録を行っても機械刺激によって活性化すること見出した。これらのことよりTRPM7は、脂質膜の環境変化で活性化するBilayer-dependentなイオンチャネルであることが予想された。そこで、まずHEK293T細胞に遺伝子発現させたTRPM7を用いて脂質関連物質の作用を電気生理学的解析により確認した。さらにイオンチャネル内の重要なアミノ酸に関しては、先行する機械刺激イオンチャネルの報告を参考にした。また、これらの発現はウェスタンブロット法により確認した。動物実験に用いる条件付きTRPM7遺伝子欠損マウスは、既に作成済みであり、薬物による誘導により遺伝子欠損できることを確認した。2.TRPM2の活性化部位の同定、変異体作成および発現確認、実験動物準備を行った。今までの実験において、CD38(サイクリックADPリボースヒドロラーゼ)とTRPM2が相互作用することを見出した。そこで、相互作用部位の同定をTRPM2のN末端、C末端を用いて免疫沈降法によって確認を行った。これらのコンストラクションは、過去に行った報告を参考に作成したものである。TRPM2欠損マウスは、福岡大学にSPF化後に搬入を行った。
2: おおむね順調に進展している
当初の予定通り、実験に必要な材料である変異体および抗体の作成、動物の搬入を済ませており、おおむね順調に進展している。
1.変異体機能解析、単離細胞を用いたTRPM7の細胞容積調節能への関与確認2.変異体機能解析、単離細胞を用いたTRPM2の細胞容積調節能への関与確認
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