予備的な研究で、ラット脳の視床下部に自発的な運動を引き起こす部位が存在することを明らかとしていた。本研究ではその部位の活動を調節するような物質の探索を行った。その結果、下垂体後葉ホルモンであるオキシトシンがその脳部位の活動を高め、脂肪が分泌するホルモンであるレプチンが抑制し、運動の発現も調節することが明らかとなった。 健康的な生活を送る上で運動を行うことはとても重要である。しかし実際に運動を始めるのは辛いものである。本研究で発見した知見が人に応用できるようになれば、容易に運動を始められるようになり、健康の維持に大きく役に立つことが期待できる。
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