TRIB2免疫感作後に断眠による睡眠負債、免疫賦活による脳血管関門減弱、TRIB2の脳室内直接投与などを試み、オレキシン細胞の変化を再検証した。外部からのTRIB2による感作だけではオレキシン細胞の破壊にはつながらない事が確認され、ナルコレプシーではオレキシン細胞が何らかの要因で破壊された後、TRIB2流出に伴ってTRIB2抗体価が上昇する事が示唆された。そこで、当研究ではAtx3/ORXマウスを用いてオレキシン細胞破壊に伴うTRIB2以外の新規自己免疫反応検索を進めた。ナルコレプシー診断に応用可能ないくつかの候補物質を検出したが、同定には至っておらず、継続検索を進めている。
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