日本や米国や欧州では、高血圧患者の降圧薬の使い方のガイドラインが作成されている。しかしながら、現時点でのガイドラインでは、一言で言えば、5種類のクラス(利尿薬、アンジオテンシン転換酵素阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗薬、ベーター遮断薬、カルシウムチャネル拮抗剤)から、選択することとされているが、第一選択薬を決定するための明確なマーカーは提唱されていない。ここで、本研究にて目的が達成されれば、高血圧患者において、尿中アンジオテンシノーゲンを測定することで、腎臓内レニン-アンジオテンシン系をモニター出来ることになり、高血圧患者を尿中アンジオテンシノーゲンの値で病態分類することが可能となる。
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