本計画では2型リアノジン受容体(RyR2)の様々な不整脈疾患変異体の性質を定量的に記述することにより疾患の発生機序を理解し、また治療薬開発の基盤を作る事を目指した。まず様々な疾患変異について、HEK細胞発現系を用いた機能解析と、培養心筋細胞を用いた検討を行い、gain-of-function型とloss-of-function型の催不整脈性変異を見出し報告した。特に前者では我々の機能解析法が疾患の重症度の予測と治療法の選択に有用な事を示した。さらに上述の過程で見出した小胞体Ca2+モニタリングを利用しRyR2阻害薬のスクリーニング系を構築し、新規RyR2阻害薬を見出した。
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