我々はこれまでに神経細胞死抑制因子BTBD10が筋萎縮性側索硬化症(ALS)運動神経細胞において減少することを見出した。本研究ではBTBD10トランスジェニック(-Tg)マウス及びノックアウト(-KO)マウスを用い、運動神経細胞におけるBTBD10発現低下とALS病態発症と進行との関連性を検討した。 BTBD10-Tgマウスと、ALSモデルマウスであるG93A-SOD1-Tgマウスを交配した結果、G93A-SOD1-Tgマウスで見られるALS症状は改善されなかった。一方、BTBD10-KOマウスは6ヶ月齢時点で運動失調の測定を行った結果、ロータロッドテストの成績低下傾向が観察された。
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