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2018 年度 研究成果報告書

Wntシグナルによる外分泌腺上皮の組織構築制御機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 15K08272
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医化学一般
研究機関大阪大学

研究代表者

松本 真司  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20572324)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード外分泌腺 / 唾液腺 / Wnt
研究成果の概要

唾液腺の発生過程において、Wntシグナル活性は分岐形態形成を認める発生前期で最も高く、発生後期の腺房分化に向けて経時的に減少した。発生前期におけるWntシグナルの活性化はSCF受容体であるKITの発現を抑制することによって腺房分化の進行を抑えていた。発生後期ではWntシグナル活性の減弱にともなって、end budにおけるKITの発現が上昇し、AKTの活性化を介した腺房化が誘導された。本研究から、WntとKITシグナルの活性化バランスが器官形成過程における“形づくり”から“分化(機能獲得)”へのスイッチングを調節する新たな機構が明らかになった。

自由記述の分野

分子細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、胎生期唾液腺をモデルとして、今回新たに確立した各種上皮単独培養法を用いて、生体内で起きている複雑な形態形成と分化のプロセスをin vitroで再現した。
本研究成果は種々の管腔臓器の発生と再生の仕組みを理解するための分子基盤を提供するものであり、再生医療を現実のものにするための必須の事項である。また、正常な組織形成・維持のメカニズムの解明はその破綻に基づくがんの病態を理解する上でも重要であり、本研究は学術的に重要であるばかりでなく、医療という側面において社会的意義も大きい。

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公開日: 2020-03-30  

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