RhoA特異的ADPリボシル化毒素C3酵素(毒素)と基質RhoAの複合体結晶を作成し、複合体の結晶構造を明らかにした(Toda et al, JBC 2015)。C3酵素(毒素)のRho GTPase認識機構を明らかにした。C3がタンパク質基質RhoA全体を認識し、さらにADPリボシル化するAsn41を特異的に認識する。特に後者の認識は重要で、C3のARTT-loopのQXEのGln183がRhoA Asn41と水素結合を作ることで、特異的なAsn41のADPリボシル化を保証する。ARTT-loopの修飾アミノ酸の認識を結晶構造で捉え、目で見える形で明らかにしたことは世界で初めてである。
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