膵β細胞でインスリンが合成され、分泌顆粒に蓄えられる。血糖値上昇を感知すると、分泌顆粒は細胞膜付近のアクチン網へ運ばれ、顆粒膜と細胞膜が融合し、開口放出によって血中に放出される。我々は、Exophilin-8たんぱく質欠損マウスでは、細胞膜周辺部のアクチン網領域に集まっているインスリン顆粒が失われ、インスリン分泌が減少し、血糖値が高くなることを発見した。またExophilin-8と、RIM-BP2、Myosin-7aとの複合体形成が、インスリン顆粒をアクチン網領域内に留めるために必要であることを新たに発見し、この複合体がインスリンを開口放出するためのステップを制御していることを示した。
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