現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
UC関連異形成発癌症例のmiR20a, miR21, miR93, miR181b発現の比較解析は,平成28年度までに全体の約2/3が終了しRNA抽出はすべて終了しているが,当初の研究計画に掲げたWnt/β-catenin及びRAS/RAF/MAPKシグナル伝達系の活性化の解析のための新たなDNA抽出がほとんど進んでいないため,研究計画の達成度はやや遅れているものと考えている.
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今後の研究の推進方策 |
1.平成28年度でUC関連異形成発癌症例154サンプルの内,残りの約1/3のサンプルのmiR20a, miR21, miR93, miR181bの発現解析を行う予定である. 2.平成29年度にはUC関連異形成発癌症例のホルマリン固定・パラフィン包埋切片154サンプルからDNAを抽出し,Wnt/β-cateninシグナル伝達系関連遺伝子としてβ-catenin, APC,Axin,RAS/RAF/MAPKシグナル伝達系関連遺伝子としてBRAF,Krasの変異をdirect sequence法で検索する. 3.平成28-29年度に予定していた(1) 持続炎症発癌モデルにおけるmiR 20, 21, 93, 181b発現の解析, (2) 持続炎症発癌モデルにおけるmiRの機能変化の検証,(3) 炎症性発癌モデルに対するmiR機能調節薬剤による発癌抑制効果の検証についても研究費の余剰分を考慮しながら,できる限り進めてゆく.
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